経験者の方は、すでに「フラの魅力」と「フラとともにある生活の楽しさ」をご存知のことと思います。
フラとは、いったんその魅力のとりこになると、しばらく遠ざかっていてもまた踊りたくなってしまう、そんな不思議な魅力に満ちたものですよね。
しかしお仕事やご家庭の都合、またはお教室とご自分の方向性の違いなどから、一時的にフラから離れる方も少なくありません。
ちなみに、ハワイのクムの中には生徒がハーラウを移るときに、しばらくの間フラから距離を置き、フラを踊らないで過ごすことを勧める方もいらっしゃいます。
その理由は、今後どうフラと関わっていきたいか、フラに何を求めているかをよく考え、クリーンな気持ちでこれからのHula Journey(=フラの旅路:ハワイではよくこういう言い方をします)を歩めるようにするためです。
せっかく再び歩むHula Journey、ご自分の望む方向に、ふさわしい方向に進みたいですよね。
そのため、つぎのステップに踏み出す前に「自分はどうしたいか?」を、あらためて自分に問いかける時間を持つことは大切だと私も思います。
ご希望をリストアップしてみてください
ご自分の方向性が定まったら、つぎはそれを叶えるために具体的な希望をすべてリストアップしてみてください。
例えば
- 趣味として気楽に楽しく踊りたい
- 真剣に学びたい
- もっとテクニックを身に付けたい
- 知識を増やしたい
- オリやカヒコをもっと習いたい
- ステージ イベントにたくさん出演したい
- コンペティションに出場したい etc
そして、その希望ひとつひとつに優先順位をつけてみましょう。
ʻAʻohe pau ka ʻike i ka hālau hoʻokahi
(ひとつのハーラウで、すべての知識を得ることはできない)
このハワイのことわざが言っているように、ひとつのお教室でフラのすべてを学ぶことは現実的ではありません。
しかし、ご自分がフラをつづけるうえで「これだけはどうしても譲れないものは何か?」、「自分にとって優先順位は何か?」といったことを明確にしてつぎのお教室を探されることは、とても大事だと私は考えています。
また、将来「自分がどのような形でフラを踊っていたいか?」、「フラと関わっていたいか?」、「3年後に、自分がどうなっていたいか?」を想像してみるのもよい方法だと思います。
あなたにとって、ふさしいお教室とは?
お友だちがよいと思うお教室が、ご自分にとってもふさしいお教室とはかぎりません。
例えば、イベントがたくさんあって楽しいお教室が、他の誰かにとっては、イベントの準備で忙しく、じっくり学べないお教室となる可能性もあります。
色々な華やかな衣装で踊れるのが楽しいお教室が、他の方にとっては、衣装代の負担が大きくて大変ということもあります。
重要なことは“あくまでも自分にとって合うかどうか?”ということです。
また、ある程度フラの経験がある方には、自分の好みのフラのスタイルもあると思います。
ステップがローリングかベタ足か、ハンドモーションが派手めか自然か、重心が低めか高めか… etc。
もちろん、自分の好みのスタイルのフラのお教室を選ぶというのもひとつの考え方ですが、あまり特定のフラスタイルにこだわり過ぎずに視野を広く持つことも必要かもしれません。
それよりも私は、実際のレッスンを見て先生にお会いしたうえで、その先生を信頼してついていきたいと思えるか?どうかが重要なポイントだと思います。
それらを踏まえ、新たにフラ教室を探される際には体験レッスンなどで実際のレッスンやお教室、先生の雰囲気などを体感されたうえでお選びになることをお勧めいたします。