クム・ケリイ・グロッスマン
Keli‘i Kalaukoa Masao Grothmann(クムケリイ)は太陽降り注ぐマウイ島ワイルクで生まれ、ハワイ島コハラの緑豊かな丘で育ち、カラウコア家は神聖なフラとカフナの伝統を継承する王族一家です。クムケリイが受け継ぐフラスタイルは、宮廷舞踏家でありクイーン・エマとカメハメハ4世のチャンターであったカウハイ・リクアに繋がる古代からの血統で、その歴史はカメハメハ時代よりさらに前の時代まで遡ります。
曾祖母の父はカラーカウア王時代の政治家であり、王と友人であり側近でした。曾祖母は幼い頃にカラーカウア王家の神聖なダンサーとして選抜されダンサーとして仕え、そのスタイルが曾祖母から祖父、母と伝承されています。クムケリイも母の下で3歳からフラを始め、王族スタイルのフラを受継ぐ継承者です。そのフラは未だ秘伝となっており、公の場で披露することはありません。
先代は「家系外のスタイルのフラも学び、グループと一緒に演じる経験をしてほしい」と願い、11歳で秘舞であるフラのトレーニングを終えたクムケリイはRaylene Kawaiʻaeʻa(レイレーン・カヴァイアエア)、Rae Fonseca(レイ・フォンセカ)、Piʻilani Kaʻawaloa(ピイラニ・カアヴァロア)、 Kanakaʻole family(カナカオレ一家)、Kalena Silva(カレナ・シルバ)、Kekoa and Pele Harman(ケコア&ペレ・ハーマン)らの元でフラを継続的に学びました。
フラ文化研究者やオリマスターとしても名高いKalena Silva(カレナ・シルヴァ)氏、Kekoa&Pelehonuamea Harman(ケコア&ペレ・ハーマン)氏、Larry Kimura(ラリー・キムラ)氏にも師事し古代から継承されるチャンティングを習得しており、またカラウコア家代々のスタイルも更に研究を深めています。
2013年からは母校であるカメハメハスクール ハワイ校でハワイ文化の教師として教壇に立ち、ホイケの踊り(フラ)、ハワイ語翻訳、メレ(曲)の共同作詞家などを担当しました。
2018年以降、クム・ケリイは日本を拠点として、自らに継承されるフラの秘伝の知識、ハワイ語、文化を多くの生徒達にシェアしています。クム・フラであるだけではなく、カフナであり、ヒーラーでもあるクムケリイは、日本でも日々自らの作品を創出すると共に、日本各地のハーラウを指導し、ハーラウの日本国内におけるフラコンペティションを成功、優勝に導いてきました。また、ハワイツアーも実施し、自らが経験してきたハワイでのライフスタイルを経験したり、真のハワイを発見する機会を生徒たちに与えてきました。
王族とカフナの家系に継承される様々な知識は、現地ハワイでもじっくり学べる機会は多くありません。自らの直系家族がカラーカウア王と関わっていたことから、当時の王室の事情、政治的な背景などフラだけではなく、ハワイ国の歴史、文化すべてに対する深い知識は、まさに古代ハワイ神の申し子と言っても過言ではありません。